「私達は、一体どうすれば良いのか…。」
途方に暮れたハルリ王は
お釈迦さまにたずねたのでした。
「私達の国は小さな国です。
盗賊が入り 争いが絶えず、
穀物が実らず、
病気がひろがっています。
民は苦しんでいます。
どうすれば皆の苦しみ・不安を除くことができるのでしょうか。」
この深刻な苦悩について
お釈迦さまは説かれたのでした。
「モクゲンシ(木槵子)の実を108個 繋いで念珠とし
いつも これを身に持ちましょう。
仏を信頼し、
一生懸命に念ずれば衣食は自然にそなわり
安楽を得て罪障もおのずから断ち切ることができるでしょう。」
・
ハルリ王は、皆を助けたかった。
その思いにお釈迦さまは応えられました。
そして、答えに念珠がありました。
優しさと希望に満ちた 念珠起源の物語。
■ ■ ■
念珠の起源で有名な
「木槵子経(もくげんしきょう)」というお経を
ハルリ王の思いにフォーカスし、紹介しました。
王は1000連の念珠をつくり、分け与え
心から念じたところ
その功徳は大きいものであったと言います。